糖尿病の原因 2型糖尿病について
2型糖尿病になる原因で、以前から分かっているのは以下の図の通りです。
このように、「働きざかりのストレスが多い肥満体形の中年男性」というのが、糖尿病になりやすいです。
ただ、これに当てはまらない「比較的やせ型~普通体形の女性」なども発症します。最近になり、10台や20台の若者の糖尿病の発症も問題となっています。
2型糖尿病の発症については、生活習慣だけが原因ではなく、膵臓の働きが弱まったり、インスリンの働きを阻害する物質が体内にたまることによって起こるとされます。その背景に遺伝も原因となりうるため、家族に糖尿病患者がいる場合には生活習慣に更なる注意が必要です。
普通もしくはやせているのに生活習慣に注意してくださいと言われると悲しい気持ちになると思いますが、病気の性質をご理解いただくほかありません。
上記のインスリンの働きなどをメインに下の図をご覧ください。
上記のようにインスリン、ブドウ糖がどのように作用するのかがカギになります。
インスリンが出ないから血糖が下がらないだけでなく、ブドウ糖が利用しにくくなる、つまり、ブドウ糖が利用されないから血液中に高い濃度のままになるという事です。
ブドウ糖が利用しにくい事をインスリン抵抗性といいます。
何に抵抗しているのかというとブドウ糖を利用する細胞内に取り込む(つまり血糖が利用されて下がる)ことに抵抗しているのです。
では血糖が下がりにくいインスリン抵抗性の原因は、上記のように「肥満」「加齢」「運動不足」がメインになってきます。
体形が普通~やせ型の人の場合は、インスリン抵抗性ではなく、インスリン分泌が体質的もしくは遺伝的な理由で少ないことが想定されます。
2型糖尿病がなぜ引き起こされるのかについては複雑なメカニズムを持っていることをご理解いただけたと思います。