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待ち時間について その2

[2021.12.07]

待ち時間が発生するメカニズムについて前回の記事では、1について触れました(前回記事)が、

1、医師・看護師・受付を含む医療者サイドの要因

2、患者サイドの要因

3、医療が抱えるハード面とソフト面、両方の機能的な要因

です。本日は2についてお伝えします。

2の患者サイドの要因をお話しする前に、再度皆さまにお伝えしたいのが、決して特定の患者様を責めたり、クリニックの待ち時間が発生してしまうのを正当化するものではないことはご承知していただき、以下をお読みください。

 

患者様が待ち時間を発生させてしまう理由の多くは、患者様サイドは他の患者様の待ち時間の原因となっている事を意図していないことが原因であると思っています。

 

患者サイドの要因の主なものというのは、平均の診察時間を過ぎても、「症状の事が不安で色々と質問してしまう」「検査について結果が気になる」など、患者様本人としては至極当然の考えから出ていることがほとんどです。

この結果として、検査を改めて組んだり、症状に関して診察やお話しをすることになります。

ただ、これは通常の診察時間内の事ともいえますが、偶発的にそのような患者様が立て続けになってしまう事もあります。その結果、患者様の数は多くなくとも、いつもの待ち時間よりも多くなってしまうことがあります。

 

意図的に他の患者様の待ち時間を増やしてやろうなどという悪意を持っている人もいるのかもしれませんが、ごく少数なのでしょう。

 

他にも患者様によっては家族の付き添いが無いと歩けない方、耳が遠い方、日本語を母国語としていない方なども、平均の時間を過ぎてしまいます。

ただ、これは当然のことであることは皆さまもご理解できると思います。

 

このことからも患者サイドの要因で、何か待ち時間を減らすことが出来るという事は難しいでしょう。

むしろ医療者サイドとしては、このようなこともある程度頭に入れて診察すべきという事になります。

 

次回は3について触れますが、この3こそが待ち時間を短縮することが出来る唯一の要因となります。

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